2017-08-20
「バンクーバーの朝日」を鑑賞。
なんでもフジテレビ開局55周年作品なのだそうだ。そういう冠がある映画で、あまり面白かった作品の記憶がない。おまけに「フジテレビ」である。なんとなく不穏な気分で鑑賞を始めた。
戦前にカナダ、バンクーバーに実在した日系人を主体とする野球チームの話。ほぼ、史実を適度に端折りながら流れていくのだが…
根本的に、役者たちが楽しそうに野球をしているように見えない。
スタッフが野球を本当に好きなのかどうか、疑問に思ってしまう。
ラストシーンだけは楽しそうに野球をしているイメージだが、これは全てのストーリーが終わった後のイメージシーン。ここだけ楽しそうでも時すでに遅しだ。
いろいろと言いたいことはあるようだが、どれもみな脈絡が薄くて、ヤマがない。これほどヤマのない野球映画も珍しい。
エピソードも全体の中で活きているとは言いがたい。
フジテレビ凋落を記録するような映画だった。
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