パワーアンプ不調
2014-12-21


パワーアンプがしばらく前から不調。

 ロシア製の真空管、6C33C-Bを6SL7でドライブするシングルアンプを自作して、もう20年近く使っているが、右チャンネルから不定期に「ゴソゴゾ」「パリパリ」「ポンッ!」とノイズが出るようになった。

 6C33C-Bの動作の関係で、ヒータのみがまず通電し、120秒後にそれ以外の電源が通電するよう、タイマーリレーが組み込んである。このノイズが、6C33C-Bのヒータのみが通電する起動より120秒以内に発生するようになったので、ヒータ回線を疑ったが、単にトランスから直接交流点火しているだけで、配線にも問題なし。
 6C33C-B自体の不良も疑ったが、左右を差し替えても右チャンネルからノイズが発生するのは変わらず。

 困り果てていたが、ふと思いついたのが、ソケットの経年変化による接触不良。さっそくソケット周りを確認すると、大食らいの6C33C-Bの発熱の関係もあって、ソケットの端子はすっかり黒ずんでいる。

 接点復活剤でもあればいいのだろうが、あいにく持ち合わせがない。そこで思い出したのが、昔なつかしのカセットデッキのクリーニングキット。カセットデッキのヘッドクリーニング用の液体がまだたっぷり残っていた。綿棒にクリーニング液を染み込ませて、丁寧にソケットの接点をこすると、たしかに茶色の錆状の汚れがとれる。

 クリーニング後、ラジオペンチで端子をつまんで緩みを補正し、しばらく置いてクリーニング液が完全に蒸発するのを待ち、6C33C-Bを差し込んで起動。ノイズ発生もなく、無事動作するようになった。

 ただ、プリアンプに問題発生。これも10年以上前に作成しているので、そろそろあちこちガタが来ているのだろうか、右チャンネルよりリーク発生。どうやらセレクタスイッチあたりで何かトラブルが起きているようだ。こちらもどう対策したものやら…いまはとりあえず、以前作ったパッシブ型のアッテネータに差し替えているが…
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