2015-06-30
ドヴォルザークのピアノコンチェルトト短調作品33を聴く。
カルロス・クライバー指揮・バイエルン国立管弦楽団+スビャストラフ・リヒテルのピアノ。なんとも豪華な顔ぶれだ。
しかし、この曲、なんとも掴みどころがない。随所に魅力的な旋律やフレーズが現れるのだが、全体を貫くドラマツルギーというか、有機的な流れがなんともつかみにくい。
そのせいか、この曲、人気の面でも今ひとつ。さすがのクライバーも一気呵成のあの生命感溢れる指揮ぶりが、ここでは今ひとつ感じられない。リヒテルのピアノも素晴らしいのだが、どことなくしっくり来ない。
晦渋で、捉えるのにそれなりの知識が求められる曲なのかもしれない。現代音楽のように全面イメージの奔流というわけでもなく、なんとも座りが悪いといった感じだ。
セ記事を書く
セコメントをする