2015-10-19
「図書館戦争 -THE LAST MISSION-」を鑑賞。
作中に登場する、町にあふれている「愚かなる大衆」のように、ぽかんと頭を空っぽにして見るのがベスト。そうであれば、言論の自由についての大切な知識と基本的な考え方が、検閲と規制に対する恐怖として頭の中に入ってくるに違いない。そうそう、それと、忘れてはいけない。負傷者多数だが、死者の有無は不明の、ど派手な銃撃戦。
そういう見方ができないと、穴まみれのプロットや、ザルのような作戦行動、ご都合主義全開の戦闘結果に引っかかって、みごとに置いて行かれることになる。
メディア側の危機感もあるのだろう(TBSが裏にいる)から、表現や報道の自由と検閲の問題をシリアスに伝えたいのだろう。ビジュアル的にもシリアスでハードに振ろうとしている。しかし、この作品の根本にある「ラブコメ」というフレームが、そのシリアス路線に頑強に抵抗している。要するにチグハグなのだ。
劣化しきった石ノ森キャラの末裔であるシンケンジャーのシンケンレッドと仮面ライダーフォーゼが兄弟というのは、皮肉というか爆笑というか。
ヒットはするだろう。その要素は十分ある。
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